いたばし絶対音感くん その2②
少しハンディのある彼は、最初に見せて頂いた時、たっくさんの本を持っていました。
ゆびの本・ソルフェージュの本・ピアノの本・ etc 5冊くらい・・・
例えば、何かの力をつけるために〇〇の本をレッスンに取り入れる・・・
ピアノのレッスンて、見かけで安心してはならない!
と、私はいつも先生たちにもお話しています。
お薬を与えたら治るとか、エクセサイズをしたらよくなるとか・・・
その子が欲していなければ、効果はもっと違う角度からの方が期待できることもよくあります。
いつも・・・大切にしたいのは・・・
スタートラインが、その子の「やりたいこと」を現実化する事!
形にとらわれないで、本当に力がついてるか?
目が輝いているかです!
最初、
彼はおんぷは読めるんだけれども、1音1音がメロディーとして繋がっていなくて
せっかくある絶対音感を使わずに、無調の音楽の世界で細切れな受け止め方をしていました。
ちょっと専門的かもですが・・・
やる!
と言う「動作」でしか、音楽と向き合ってなくって・・・
すごく自分の中にいいものを持っているのですが、それ音でつなぐ方法を
しらないようでした。
楽譜はとっぱらって、音と音との会話をしたリ・・・
メロディックな曲をインプットしたり・・・
中でも、彼が大好きなのはいっしょにやる即興演奏でした。
夢中で・・・目がキラキラしています。
例えば私が即興で弾いたメロディーも、すぐに1回で真似をして・・・
お母様に・・・「うちの子はなんと天才だろう♡」といつも見守っていてください。
と言いながら、ママもにっこりしながら「こんなアプローチのレッスンは受けたことがない」
と、応援をして下さっています。
一番びっくりなのは、30分も持たなかった彼は、そんなお耳を刺激するお稽古をすると
45分でもあっと言う間で、次回から60分レッスンになりました。
彼の夢は、佐渡裕さんが大好きで指揮者になる事だそうです。
まだまだ小さいですが、これから音楽で沢山の人と出会って繋がって、私よりももっともっと
すごい先生につないで、本物の夢をかなえてあげたいと思っています。
仕掛けるのが校長先生のお仕事ですから・・・
そうやって、ムクムクと成長して欲しいです。
私だけではなく、とらいあんぐる先生は子どもたちの個性に寄り添ったカリキュラムで
工夫をして下さる先生・・・その力と人徳のある先生ばかりです。
近いうちにご好評頂いている「お父様お母様のためのよいお耳の絶対音感セミナー」を行います。
お子様はご同伴頂けないのですが、ご興味がおありの方はお問合せフォームよりご連絡ください。
平日・週末各1回開催日を決定いたします。 (前回の様子記事)
Music&Studioとらいあんぐる
校長 上村晶子